山口県山陽小野田市大字厚狭468-13

山陽小野田市の耳鼻咽喉科 はせがわ耳鼻クリニック

「持続性知覚性姿勢誘発めまい」とは?

耳・鼻・のど・首の症状の専門医 

「持続性知覚性姿勢誘発めまい」とは?

耳・鼻・のど・首の症状の専門医 耳鼻咽喉科

「持続性知覚性姿勢誘発めまい」とは?

PPPD

持続性知覚性姿勢誘発めまい症 とはどんなめまい?

持続性知覚性姿勢誘発めまいは慢性めまいの一つです。

3ヶ月以上続くめまいを「慢性めまい」と言い、「急性めまい」に分類されるめまいを伴う突発性難聴や脳血管障害によるめまい、「反復性めまい」に分類される良性発作性頭位めまいやメニエール病とは区別されます。

この慢性めまいの約40%が続性知覚性姿勢誘発めまいーPersistent postural-perceptual dizziness (PPPD) ―と考えられており、2017年に提唱された新しい概念のめまいです。

<症状>

3か月以上続くめまい

浮遊感(雲の上を歩く感じ)、不安定感、非回転性めまい。

1日の大部分症状があるが、朝より夕方に悪い傾向がある。また、疲れた時に悪い。

このPPPDに特徴的なのは名称の通り、知覚または姿勢により誘発・増悪されるところです。

増悪させるもの

  1. 立位・歩行
  2. 能動的あるいは受動的な動き

   能動的な動きの例:ダンス、ジョギングなど

   受動的な動きの例:バスや電車に乗る、エスカレーターの利用など

  1. 動いているものや複雑な視覚刺激

   動いているものの例:エスカレーター、高速運転中の外の景色

   複雑な視覚刺激の例:繁華街や市場、コンピューターゲームなど

更に、多くの症例で、急性末梢性めまい、メニエール病、良性発作性頭位めまいやストレスによる平衡障害などのめまいが、このPPPVに先行して存在することもわかっています。

<診断>

平衡機能検査(めまい検査)や脳画像検査では、このめまいに特徴的な所見はないため、診断には問診がとても重要です

<治療>

既存の抗めまい薬は無効なことが多く、残念ながら治療方法は確立されていません。抗不安薬、行動認知療法、前庭リハビリが有効との報告があります。

 

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