山口県山陽小野田市大字厚狭468-13
山陽小野田市の耳鼻咽喉科 はせがわ耳鼻クリニック
副鼻腔炎は以前はよく「蓄膿(ちくのう)症」と呼ばれていました。風邪のウイルスや細菌、アレルギーなどにより、鼻腔や副鼻腔(顔面骨の頬や目の内側の部分にある空洞)の粘膜に炎症が起こることで発症します。鼻づまりや、ドロドロした鼻水が出たり、顔の痛みや頭痛が起きます。ススや生臭い匂いがすこともあります。コロナやインフルエンザの感染後に速やかに鼻の症状が回復しない時、副鼻腔炎を発症していることがあります。
通常、風邪やアレルギー性鼻炎の鼻水は、透明で粘り気も少ないですが、副鼻腔炎は、粘度のある黄色や緑色の鼻汁になります。
鼻腔、副鼻腔の粘膜が腫れて副鼻腔に鼻汁がたまると、鼻腔へ通じる穴が塞がり強い鼻づまりを感じることがあります。
目の奥が痛い、頬が痛い、上の奥歯が痛むなどの症状があります。子供の頭痛の原因の一つでもあります。
煙(スス)や生臭いが自分の鼻からします。小さいお子さんでは、口臭がきっかけで副鼻腔炎に気がつくことがあります。
鼻腔の奥に匂いを感知する場所があります。鼻汁や腫れた粘膜が邪魔をして、空気が届かない為、匂いがわかりにくくなります。風味は匂いと関連しますので、味覚も鈍くなります。
鼻腔がウイルスや細菌に感染し、鼻腔内に炎症が起きると、鼻粘膜が腫れ、鼻腔と副鼻腔をつなぐ細い道(自然口)を塞いでしまいます。
塞がれると、副鼻腔内で細菌が増殖し炎症が強くなるため、鼻づまり・鼻水などの症状が急に現れたり、副鼻腔に溜まった膿で顔が腫れて頬や目の奥などに痛みや圧迫感が出たりします。1か月くらいで自然に軽快していきます。
急性副鼻腔炎が長引いて、症状が3か月以上続いている場合をさします。
症状は急性期よりも軽いことが多いです。炎症が長期化することで、「膿を排出する粘膜の働きが弱くなる→粘膜そのものが腫れる→炎症が治りにくくなる」という悪循環に陥ります。副鼻腔に膿が溜まってくることから、「蓄膿症」とも呼ばれます。
ひどくなると、腫れた粘膜がポリープ(鼻茸)になることがあります。
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