山陽小野田市の耳鼻咽喉科 はせがわ耳鼻クリニック

抗生物質の正しい飲み方

耳・鼻・のど・首の症状の専門医 

抗生物質の正しい飲み方 はせがわ耳鼻クリニック

耳・鼻・のど・首の症状の専門医 耳鼻咽喉科 はせがわ耳鼻クリニック

抗生物質の正しい飲み方

病院で抗生物質を処方されるとき医師や薬剤師に「抗生物質は食後に飲んで下さい」と説明を受けることが多いと思います。
 これは食後に胃の血流がよくなり抗生物質の吸収がよいこと、食べ物が胃に残っていると抗生物質が直接胃にあたらないため胃粘膜があれにくいことから推奨されています。
 しかし中には食前の方が吸収されやすく胃腸に負担が少ないものもありますので医師または薬剤師の指示通りに飲むことが大切です。 

仕事や急な外出でつい飲み忘れる

昼食後の飲み忘れを夕方に気がついたら、その時点で内服し、夕食後の薬を寝る前に服用する

小学生や幼稚園のお子さんは昼食後の内服が難しい

診察の際に医師にその旨を相談して下さい。

小さいお子さんがお薬を飲んだあとに吐いてしまった

飲んだ直後で明らかに全部出たと思われる時は少し様子をみてからもう一包飲ませて下さい。

副作用の下痢がひどくてお尻が真っ赤

体に湿疹ができたり顔が腫れたりしたら薬の副作用の可能性がありますので医師にご相談ください。

診療時間

診療時間
午前 8:30~12:00
午後14:00~18:00

休診:木曜日午後・土曜日午後・日・祝・祭日  水曜日 午後7時まで診察しています 

仕事や急な外出でつい飲み忘れる

 仕事や急な外出でつい飲み忘れることもあると思います。
 この場合、抗生物質の血液中の濃度が十分あがらず作用時間も短くなり完全に細菌をやっつけることができなくなります。
 その結果病気が長引いたり、細菌がその抗生物質に対して効きにくくなってしまい、期待通りの効果が得られなくなってしまうことがあります。
 ですから,もし食前の抗生物質を飲み忘れた場合は食後に内服したり、昼食後の飲み忘れを夕方に気がついたら、その時点で内服し、夕食後の薬を寝る前に服用するなどというように1日分をきちんと内服するようにして下さい。(ただし1回に2回分内服してはいけません。時間をずらして服用するのが難しい場合は無理をせず、翌日からきちんと内服して下さい。) 

小学生や幼稚園のお子さんは昼食後の内服が難しい

 小学生や幼稚園のお子さんは昼食後の内服が難しいこともあると思います。
 1日2回の服用で十分な薬もありますし1日3回の薬でも朝食後、学校(園)から帰宅後、寝る前という様に時間をずらして内服することも可能ですから、診察の際に医師にその旨を相談して下さい。

小さいお子さんがお薬を飲んだあとに吐いてしまった

 小さいお子さんがお薬を飲んだあとに吐いてしまった場合はどうしましょう?
 飲んだ直後で明らかに全部出たと思われる時は少し様子をみてからもう一包飲ませて下さい。

 小さいお子さんや赤ちゃんにお薬を飲ませるのは本当に大変だと思います。
 最近の抗生物質は味が良くなったといっても独特の風味やわずかな苦みがあってお薬を飲むのが苦手なお子さんもいらっしゃいます。
 赤ちゃんでしたら練ってほっぺの内側につけたり、お水に混ぜて飲ませたりして下さい。
 少量のお水に抗生物質を全部溶かして,お腹がすいているときに飲ませてそのあとミルクをあげて下さい。お水以外で溶かされる場合はお薬と相性の悪い飲み物もありますので医師や薬剤師にご確認ください。 

いくら頑張っても吐き出してしまうお子さんや副作用の下痢がひどくてお尻が真っ赤

 いくら頑張っても吐き出してしまうお子さんや副作用の下痢がひどくてお尻が真っ赤になって飲ませるのが難しいこともあります。
 大人の方も胃が痛い、むかむかする、下痢をしてもう飲めないということがあります。
 また体に湿疹ができたり顔が腫れたりしたら薬の副作用の可能性がありますので医師にご相談ください。

抗生物質を中止する目安は?

• 体に湿疹ができたり、顔が腫れたりした場合:服用を中止してすぐに受診しましょう。
• 下痢がある場合 : いつもより少し軟らかいぐらいでしたら病気にとっては必要なお薬ですから服用を続けましょう。
 下痢がひどく生活に支障を来すようであれば処方した病院を受診して薬の服用について相談して下さい。
 
• 内服すると吐く場合 : 胃腸炎などがあって吐く場合と小さいお子さんでは薬の味が嫌いで吐く場合とありますが、いずれも無理して飲ませずに病院を受診し適切な指示を受けて下さい。胃痛がある場合も受診して下さい。。

 症状が軽くなったからといって勝手に抗生物質を中止すると病気が悪化したりすることがあります。
 例えば溶連菌感染症では熱が下がっても一定期間抗生剤を飲まないと腎臓の病気を引き起こすことがあり大変なことになります。
 急性中耳炎でも滲出性中耳炎(痛みはないが聴こえの悪い中耳炎)に移行してしまうことがあり、痛くないため赤ちゃんや小さいお子さんではそのまま見過ごされてしまうことがあります。

これから冬に向かってさらに感染症が増えてきます。
 すべての感染症に抗生物質が必要であるわけではありませんが、処方されたときはきちんと飲んでしっかり病気をやっつけましょう。 

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。