山口県山陽小野田市大字厚狭468-13

山陽小野田市の耳鼻咽喉科 はせがわ耳鼻クリニック

嗅覚低下、亜鉛欠乏症

副鼻腔炎 はせがわ耳鼻クリニック

におい、味がわからない

五感といわれた視覚,聴覚,触覚,味覚,嗅覚(きゅうかく)は、身を守るために危険を感知す役割だけでなく、豊かに生きるために欠かせないものです。新型コロナウイルスの流行により、罹患中・後ににおいがしない、味が分からないといった嗅覚、味覚障害が取り上げられるようになりました。

嗅覚障害の最も多い原因は、慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)で、次いで感冒、頭部外傷の順に多いとされています。その他、アレルギー性鼻炎、脳疾患、薬物、手術(脳、頭蓋底、鼻副鼻腔)、先天異常、加齢などがあります。

味覚障害は原因は、主に亜鉛不足です。鉄やビタミンが不足することで生じることもあります。その他、舌炎、感冒ウイルスや全身疾患、薬剤が原因になることがあります。

めまいの症状 耳鼻咽喉科

嗅覚障害

 

(1)気導性嗅覚障害

鼻を吸った時に、空気がにおいを感知する部位に到達しないために生じる嗅覚障害です。慢性副鼻腔炎、特にポリープ(鼻茸)を伴う例に多く、その他アレルギー性鼻炎が原因となります。

(2)嗅神経性嗅覚障害

においの神経細胞が傷害を受けて嗅覚の低下をきたす嗅覚障害です。これは風邪のウイルスや新型コロナウイルスが、においの細胞に感染し傷害を受ける場合と、頭部や顔面の外傷によりにおいの神経細胞が直接的に傷害を受ける場合があります。

(3)中枢性嗅覚障害

頭蓋内のにおいの伝わる神経回路の障害により生じる嗅覚障害のことです。原因は頭部外傷による脳挫傷が最も多く、脳腫瘍、脳出血、脳梗塞なども原因となります。パーキンソン病やアルツハイマー型認知症などの病気で、かなり初期の段階で嗅覚障害が出現することが知られています。

 慢性副鼻腔炎やウイルス感染後の嗅覚障害は回復が見込めます。ほうっておかずに早めに耳鼻科を受診し治療を受けてください。

味覚障害

「味覚」とは、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味のことです。お茶やコーヒーの味は「味覚」ではなく、「風味」いわゆる「嗅覚」が関与します。

味覚障害の症状

  • 味覚低下・消失
  • いつもと味が違う
  • 実際は何も口内にないのに味覚を感じる
  • 味覚過敏(味覚を強く感じる)
  • 食べ物に嫌悪感を感じる など

 

味覚障害の原因

主に亜鉛不足が関係します。鉄やビタミンが不足、その他、舌炎、感冒ウイルスや全身疾患、薬剤が原因になることがあります。

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